「事業仕分け」では11日に湿布・うがい薬とともに漢方薬の保険適用を外す方向性を打ち出した。その理由は、調剤薬局やドラッグストアでも類似薬として販売されているため、医師が処方を出すことによって保険を適用させる必要性が低いというものである。そのような類似薬の保険適用を外すという方向性は打ち出されているが、具体的な対象範囲などについては現時点では決まっておらず、今後厚生労働省などで議論を重ねて決定していくべきとされている。
サーチナニュース
う〜ん、微妙。というのも、うちの近所の医院では風邪引くといつも漢方を処方してくれるんだけど、これがあまり効かない(笑)しかし、体質的に漢方しか受け付けない人がいるのも事実なので、乱暴で一律的な保険はずしはそういう人々を危険にさらしてしまう。少なくとも医師の処方でしか出せない漢方薬は保険外しの対象に入れないでほしい。仕分け=決定ではないと聞いているので、これからきちんと検討してほしい。国家戦略とは関係ないかもしれないが、個人にとっての健康は国家にとっての防衛と同じくらい重要だ。重い病気で漢方の治療を必要としている人もいるのだから、そのあたりへの配慮を忘れるべきではない。
金がないばっかりに医者にかかれない悲劇はマイケル・ムーアの「シッコ」に描かれていた。保険外の薬が必要なのに高すぎて買えない米国人たちがキューバで無料の医療をうけて涙ぐむシーンが忘れられない。あれでは米国とキューバのどちらが先進国かわからないような話だった。日本にはそんな恥ずかしい国になってほしくない。キューバで無料の薬が米国では一粒数万円というのにはあきれてしまった。
長妻さんあたりの良識に期待したい。